スカラスティック社の人気絵本シリーズ、
・『Sight Word Readers』
(サイトワードリーダーズ)
・『Nonfiction Sight Word Readers』
(ノンフィクション サイトワードリーダーズ)
これらについて、それぞれの特徴やレベル・使い方などをまとめました。
1冊8ページのコンパクトなミニ絵本で、学習効果が高くリーディングの土台作りとして日本でも注目を集めています。
Sight Word Readers:
- サイトワーズに特化した絵本(※)
- 子どもが自力で読む力を育てる
- ミニワークブックで復習も可
- 1箱25冊入りでコスパ良し
- ノンフィクション(写真)もあり
- CD付き・音声ペン付きもあり
我が家は通常のイラスト絵本と写真絵本(ノンフィクション)の両方を購入したので、それぞれの違いや選び方についても詳しく解説したいと思います。


サイトワードリーダーズ(Sight Word Readers)とは
サイトワード(Sight Word)やサイトワーズ(Sight Words)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
最近は日本でも、子どもの英語教育分野でよく耳にするようになりましたね。
特にリーディング(多読)を重視する教室や家庭では、そのための土台作りとして必ず覚える頻出英単語となっています。
サイトワードとは?(※)
一目見てすぐに読める単語。フォニックスのルール(発音のルール)に当てはまるものも、当てはまらないものもある。
使用頻度の高いサイトワーズを100個覚えると、英文の約50%が読めるようになり、300個覚えると、約70%が読めるようになると言われている。
サイトワーズは、パッと見て読めるように暗記してしまうことで、子どものリーディング力を一気に高めてくれるとか!
そのためには、単語の文字と音に触れる機会を多く持たせ、繰り返しインプットさせることが有効ではないかと考えました。

アメリカの大手出版社「Scholastic社」は、子どもたちが絵本を通して楽しくサイトワーズを習得できるように、レベル別にミニ絵本のセットを出版しています。
これらは日本でも大変人気があり、CD付きや日本語解説付きもあるので、英語が苦手な保護者の方でも安心して導入できると思います。
サイトワードリーダーズの種類とレベル
スカラスティック社のサイトワードリーダーズは、大きく分けて2種類あります。
Sight Word Readers (サイトワードリーダーズ) |
![]() ・イラスト絵本 ・1冊25冊入り(1セットのみ) ・1冊につきサイトワーズ2単語 ・1セットにつきサイトワーズ50単語 ・CD付き販売あり ・音声ペン付き販売あり(G-Talkペン) |
Nonfiction Sight Word Readers (ノンフィクション サイトワードリーダーズ) |
![]() ・ノンフィクション(写真)絵本 ・1冊25冊入り(A〜D:計4セット) ・1冊につきサイトワード1単語 ・1セットにつきサイトワーズ25単語 ・CD付き販売あり |
いずれもコンパクトで薄いミニ絵本なので、25冊入りとはいえお手頃価格で入手できます。
また、ノンフィクションの場合はレベル別に4シリーズ販売されていますが、それぞれ個別に購入することも可能です。
Sight Word Readers

国内外で最も有名なのが、1箱で50個のサイトワーズを学ぶことができる『Sight Word Readers』です。
対象年齢:0〜7歳(※英語伝より)
- ミニ絵本25冊
- ワークブック1冊
- (音声CD1枚)
カラフルで可愛らしいイラストは、見ただけで文章を推測できるようになっています。
ピックアップされているサイトワーズ以外にも、各絵本には同じ表現が何度も登場するので、繰り返し読むことで自然に英語がインプットされていきます。

身の回りの物や動物・色・数・形容詞など、小さな子どもが覚えるべき言葉をテーマにした絵本が揃っています。
そのため、単純に語彙を増やすためにも役立つ教材かと思います。
- 通し読み(子どもの声)
※効果音+ページめくり音付き - シャドーイング用(男性の声)
※ページめくり音付き - 通し読み(女性の声)
※BGM付き
最初の2回は比較的ゆっくり読んでくれるので、内容を理解したりシャドーイング(音読)したりする時に役立ちます。
最後はリズミカルな音楽とともにテンポ良く読み上げてくれるので、英語のかけ流し学習としても活用できるでしょう。

登場するサイトワーズを書いて練習したり、表の中から該当する単語を探して色を塗ったり…というシンプルな内容です。
学べるサイトワーズ
a | for | it | pretty | to |
and | funny | like | ride | too |
are | get | little | run | two |
at | go | look | said | up |
big | have | me | see | want |
can | help | my | that | we |
did | here | new | the | will |
down | I | on | they | with |
find | in | one | this | waht |
fly | is | play | three | you |
絵本1冊につき、サイトワーズが2単語ずつピックアップされています。
Sight Word Readersの購入場所
Sight Word Readers(サイトワードリーダーズ)は各通販サイトで購入できますが、英語伝(EIGODEN※楽天市場店)ではオリジナルの日本語ガイドをセットにしてくれるようです。
Nonfiction Sight Word Readers A

ご褒美シール付きの、ノンフィクションタイプも人気です。鮮やかな写真がたくさん登場するので、子どもにとっては図鑑的な役割も果たしてくれます。
対象年齢:2〜8歳(※英語伝)
3〜7歳(※Scholastic社)
- ミニ絵本25冊
- ワークブック1冊
- ご褒美シール
- (音声CD1枚)
レベルAは一番易しく、文章も短めです。

子どもが大好きな動物や昆虫などもたくさん登場しますし、写真タイプの絵本はどこか新鮮で、より興味を持ってくれるかもしれません。
- ゆっくり(女性の声)
※ページめくり音付き - 自然なスピード(女性の声)
※BGM付き
最初はお手本となるようにゆっくり読んでくれます。2回目はBGM付きで、自然なスピードで読み上げてくれます。

ワークブックは登場するサイトワーズを書いて練習したり、ボックスの中から該当する単語を探して丸を付けたり…というシンプルな内容です。
学べるサイトワーズ
the | of | and | a | to |
in | is | you | that | it |
he | was | for | on | are |
as | with | his | they | I |
at | be | this | have | from |
Nonfiction Sight Word Readers Aの購入場所
Nonfiction Sight Word Readers B

レベルAよりも、文章が長くなります。
対象年齢:3〜8歳(※英語伝)
3〜7歳(※Scholastic)
学べるサイトワーズ
or | one | had | by | word |
but | not | what | all | were |
we | when | your | can | said |
there | use | an | each | which |
she | do | how | their | if |
Nonfiction Sight Word Readers Bの購入場所
Nonfiction Sight Word Readers C

レベルBよりも、さらに文章が長くなります。
対象年齢:3〜8歳(※英語伝)
3〜7歳(※Scholastic)
学べるサイトワーズ
will | up | other | about | out |
many | then | them | these | so |
some | her | would | make | like |
him | into | time | has | look |
two | more | write | go | see |
Nonfiction Sight Word Readers Cの購入場所
Nonfiction Sight Word Readers D

Nonfiction Sight Word Readersの中では文章が一番長く、難易度も上がります。
対象年齢:3〜8歳(※英語伝)
3〜7歳(※Scholastic)
学べるサイトワーズ
number | no | way | could | people |
my | than | first | water | been |
called | who | am | its | now |
find | long | down | day | did |
get | come | made | may | part |
Nonfiction Sight Word Readers Dの購入場所
サイトワードリーダーズの選び方
サイトワーズは基本的に丸暗記すべきものなので、子どもにとっては「学習的な要素」がどうしても強くなってしまいます。
その方法の一つとして、絵本で学べるサイトワードリーダーズは、家庭学習に大きく貢献してくれました。

Sight Word ReadersとNonfictionの比較
イラストかノンフィクションかで迷っている方は、以下の点を参考に比較してみて下さい。
Sight Word Readers | |
・イラスト絵本が好き ・コスパを重視したい ・学習効率を重視したい ・まずはサイトワーズ学習を絵本で試してみたい ・音声ペン(G-Talkペン)付きが欲しい ※Amazon |
Nonfiction Sight Word Readers | |
・写真絵本に興味を持ちそう ・英語の図鑑的な要素も欲しい ・レベル別に応じて段階的に学びたい ・多読にも活用したい(全部で100冊!) ・ご褒美シール付きがいい |
我が家は両方持っていますが…
娘は明らかに「ノンフィクション」を好んで読みたがります。スモールステップで多読を進めるためにも、100冊あるシリーズをフルセット購入して良かったと思いました。
ただ、それぞれ好みもあるので「どっちを読んでみたい?」と子どもに直接聞いてみるのもいいかと思います。

Nonfiction Sight Word Readersは個別でも100冊(4箱)セットでも購入できますが、セット販売の方がお得になるようです。
私が購入した時には、100冊セットの購入特典として、DVDもいただくことができました。

サイトワードリーダーズならCD(音声)付きがおすすめ!
家庭での学習効率を高めるなら、やはり音声(CD/ペン)付きの方がベターかと思います。

我が家はCDとは別にプレイリストを作成し、リズミカルな通し読みだけをまとめたものを「かけ流し学習」にも活用しています。
同じ表現が繰り返し登場するので、耳で聞くだけでも頭に入りやすい気がします。

サイトワードリーダーズの音声ペン
CDよりも便利な音声ペン付きを購入できるのはSight Word Readersのみで、こちらはAmazonで販売しています。
G-Talkペンは専用シールを追加購入すれば、他の音声付き絵本などもペン対応にすることが可能なので、興味のある方は調べてみるといいでしょう。
サイトワードリーダーズ(ノンフィクション)の使い方
サイトワードリーダーズ(ノンフィクション)は、販売元が示す対象年齢に限らず、使い方次第では何歳でも活用できると思います。
- 読み聞かせ絵本として
- サイトワーズ学習用として
- 音読用として
- 多読用として
- CDはかけ流し用として

一般的にサイトワーズを覚え始めるタイミングとしては、以下のような流れが適切と言われています。
- 文字と音の関係性に気付く
- 文字(アルファベット)に興味を持つ
- アルファベットを覚える
- アルファベットのフォニックス読みを覚える
- フォニックス学習を開始する
+サイトワーズを覚え始める
娘の場合は、2歳4ヶ月でフォニックス読みまで習得しました。
しかし当初の予定よりもかなり早かったため、「この調子でサイトワーズまで進めてしまっていいのだろうか?」と躊躇したのも事実です。
ただ、『サイトワードリーダーズ』なら通常の絵本と同じように読み聞かせ用としても楽しめますし、その過程で「頻出単語が自然とインプットされるならお得かな」という気持ちで購入することに決めました。
結果、色々なテーマの絵本が揃っているのでその日の気分で選べますし、1冊8ページで完結するので娘も集中して最後まで見てくれるので大満足です。
そして絵本に登場したサイトワーズは手作りのフラッシュカードで確認し、ゲーム感覚で覚えられるように色々と工夫もしています。

3歳後半になってからは本格的に音読(=多読/自力読み)を始めたので、そのための教材としても大活躍でした。
文字を書けるようになり本格的にサイトワーズの読み書きが必要な時期がくれば、ワークブックで実際に書き込みながら暗記するのも良いと思います。
スカラスティック社が推奨する使い方
サイトワードリーダーズ(ノンフィクション含む)には、家庭での学習方法について簡易的な説明も記載されています。
- まずは絵本を読んであげましょう。
(まずは絵本を読んでみよう。) - 絵本の内容について、話してみよう。
- 登場する2つのサイトワーズはどれかな?
- サイトワーズを意識しながら、絵本を読もう。
- ワークブックに挑戦しよう。
- 絵本の表紙右上にあるサイトワードに注目しよう。
- 絵本の写真を見ながら知っている単語を言ってみよう。
- CDを聞いてみよう。
- 絵本の内容について話してみよう。
- 登場したサイトワードを最終ページで見つけよう。
- ワークブックに挑戦しよう。
サイトワーズの暗記に役立つフラッシュカードもたくさん販売されているので、使いやすそうなものを探してみるといいでしょう。
我が家では、サイトワーズを学べるゲームも購入しました。
というわけで、Sight Word Readers(サイトワードリーダーズ)もNonfiction Sight Word Readers(ノンフィクション サイトワードリーダーズも、リーディングの土台作りには最適な英語教材の一つです。
それぞれの特徴を理解した上で、使いやすそうなものを選んで導入してみるといいでしょう。

