子どもの英語学習に是非とも取り入れたい教材の一つに、ピクチャーディクショナリー(絵じてん)があります。
英語を日本語で訳さずに、イラストを通して意味を推測することが可能なピクチャーディクショナリーは、母国語方式で英語学習に取り組んでいる家庭には必須ともいうべきアイテムです。
母国語方式(直接法/オールイングリッシュ):
母国語を覚えるように、日本語に訳すことなく、英語を英語のまま理解する学習方法。
そこで今回は、数多くのピクチャーディクショナリー(Picture Dictionary)の中から、実際に使用して良かったと思うものを厳選して紹介したいと思います。
ピクチャーディクショナリー:
- 子どもの英語学習に役立つ
- 英語を訳さずに直接理解できる
- 覚えやすく記憶に残りやすい
- 音声付きなら発音も確認できる
日本語でも、幼児向けの絵じてんや図鑑は家庭教材として人気ですよね。
つまり、ネイティブの子どもたちも使うピクチャーディクショナリーを取り入れることで、日本語への変換作業を必要とせず英語が身に付きますし、記憶にも残りやすくなると言われています。

まずは一冊!
年齢や英語レベルを考慮しながら、相性の良さそうな絵じてんを探してみませんか?

ピクチャーディクショナリーとは?
ピクチャーディクショナリー(Picture Dictionary)は、直訳すると「絵じてん/イラスト辞典」になります。
子どもが「モノには名前がある」ことに気付いたら、用意してあげたいアイテムの一つです。
我が家の場合、英語を母国語のように直接理解させたかったので、「モノリンガル版」(=英語のみ・和訳なし)のみ購入しました。
ピクチャーディクショナリーのメリット

ピクチャーディクショナリーには、文字だけの辞書に比べて様々な利点があります。
- 状況の中で単語を覚えられる
- 記憶に残りやすい
- 抽象的な単語を学びやすくなる
たとえば、「テレビ」という単語の意味を辞書で引き、文字による説明からイメージを膨らませるよりも、リビングルームのイラストの中にあるテレビを探して、目で理解した方が早くて分かりやすいですよね。

また、テレビと同じ空間にあるテーブルやソファ・時計などとセットで覚えてしまう方が、記憶に残りやすく実用性も高まると言われています。
その他、イラストを使うことで抽象的な単語が学びやすくなるというメリットもあります。
外国語の中には、直訳が難しい単語や、英語と日本語ではニュアンスが異なる表現もたくさんありますが、ピクチャーディクショナリーならイラストの力を借りて英語を英語で理解することができます。

好奇心や学習能力が高い子どもにとっては、自然と語彙を強化することができる格好の教材になりますね。
実際に、高度な英語力獲得を目標とする多くの育児書や参考書でも、モノリンガルタイプのピクチャーディクショナリーを活用することを推奨しています。

子供におすすめのピクチャーディクショナリー
ピクチャーディクショナリーは外国語を学ぶ大人にとっても良い教材で、海外製を含めれば難易度が異なる様々な商品が販売されています。
- 基礎的な単語から学べる
- イラストが見やすく子どもウケが良い
- ネイティブの音声を確認できる
まず、英語を一から学ぶ子どもが興味を持って取り組んでくれることが大切だと思います。
身の回りにある物や日常的に使う言葉など、基礎の基礎から網羅している商品が良いでしょう。

また、早期から正しい発音を身につけるためには、CDやタッチペンなど、ネイティブの発音を確認できるツールがあると便利です。
Longman Young Children’s Picture Dictionary with CD
はじめてのピクチャーディクショナリーとしておすすめなのが、世界的に有名なロングマンの幼児向け絵じてんです。
対象年齢 | 2〜5歳 |
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単語数 | 約270語 |
音声 | CD |
収録音源 | ダイアログ・歌・チャンツ |
幼児が日常生活で出会う身近な単語が厳選されています。
おすすめポイント
- 低価格
- オンライン英会話の指定教材
- 幼児向けの分かりやすい音声
- 子どもウケの良い歌やチャンツ
- イラストが鮮やかで可愛い
CD付きの新品でも、2,000円前後で購入できます。海外の子どもたちがはじめて手にする絵じてんとしても人気のようです。
複数のオンライン英会話サービスにおいて、教材として指定されるなど、知名度も信頼性も高い幼児向けピクチャーディクショナリーです。

Longman Children’s Picture Dictionary with CDs
先程の『Longman Young Children’s Picture Dictionary with CD』のレベルアップ版です。
対象年齢 | 9〜12歳 |
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単語数 | 約800語 |
音声 | CD |
収録音源 | ダイアログ・歌・チャンツ |
ただし、『Longman Young Children’s Picture Dictionary with CD』(=赤)と重複する単語も多いので、「長く使いたい」という方は、はじめからこちらを購入してもいいでしょう。
おすすめポイント
- 800語の基礎単語を網羅
- 長く使える
- 2枚の付属CD
- カラフルなイラスト&写真
こちらは少しお値段が上がり、3,000円前後で販売されています。
収録語数が多いので、長く使えるというのも魅力的ですね!

アルクのえいご絵じてんSUPER
アルクの大人気教材で、タッチペン付きのピクチャーディクショナリーです。
リニューアルされた新しいタッチペンには録音機能も搭載され、自分の発音を確認することもできるようになりました。
対象年齢 | 3〜12歳 |
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収録数 | 約2000語 |
音声 | 音声タッチペン |
収録音源 | ダイアログ・単語・歌・チャンツ |
付属のタッチペンで発音をすぐに確認できるので、CDに比べて機能性が高くなります。
おすすめポイント
- タッチペンだから使いやすい
- 12歳までに学びたい単語を網羅
- 巻末の辞書で索引も可能
- 歌・チャンツ・クイズも収録
- 保護者向けサポートあり
タッチペン付き英語絵辞典といえば、アルク!というくらい、人気の高いピクチャーディクショナリーです。
ただし、収録数が多い分、文字(タッチペン対応箇所)が小さいので、ある程度ペンの扱いに慣れていないと幼児一人で使いこなすのは難しいかもしれません。
付属のスクリプトには、日本語訳や英語での「語りかけフレーズ集」などもまとめられており、英語育児を実践する上での保護者向けサポートが充実しています。
14,960円 (税込)
大手通販サイトでも購入できますが、アルクの公式ページなら保証やサポートも充実しているので安心かもしれません。
Oxford Children’s Picture Dictionary
オックスフォード出版で安定的な人気を誇るピクチャーディクショナリーです。
はじめに学ぶべき基本単語やセンテンスを網羅しています。
おすすめポイント
- 40のトピック別に整理
- 800語以上の単語を収録
- CDには20曲の歌も収録
- イギリス英語を採用
ただし、付属のCDで一つ一つの単語を確認することはできません。
Oxford Reading Tree Dictionary with CD
オックスフォード・リーディング・ツリー(ORT)を使って多読やリーディング強化をしている方には特におすすめのピクチャーディクショナリーです。
対象年齢 | 5歳以上(ORTステージ1〜5対応) |
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収録数 | 重要単語約300語+α |
音声 | CD |
収録音源 | 単語・ボーナストラック |
- ORTとともに使いやすい
- イギリス英語をインプットできる
- 英英辞典としても使える
- 日本語訳もダウンロード可
日本語訳>> 公式ページで確認

多読の定番『オックスフォード・リーディング・ツリー』を読み始めたら、一緒に活用することで語彙力・読解力を高めてくれると思います。
ただし、すでにORTのステージ6以上を読み進めている場合は、おすすめできません。
知育玩具なら!アンパンマンのことばずかん
モノリンガル版とは言えませんが、国内人気No.1の知育玩具といわれる『アンパンマンのことばずかんSuperDX』『アンパンマンのことばずかんPremium』も優秀なアイテムです。

最新版は日本語だけでなく英語対応になっているので、付属のタッチペンを英語モードに切り替えるだけで、英語の発音を確認できるようになります。
最新版のPremiumは、ページ数(収録単語数)が増えただけでなく、録音再生機能も搭載されました。
英英辞典にも挑戦してみよう!
ある程度英語力が付いてきたら、英語を英語で理解する力をより強化するために、「英英辞典」を取り入れてみるといいかもしれません。
Oxford Very First Dictionary
子ども用の英英辞典としておすすめなのが、『Oxford Very First Dictionary』です。
音声付きではありませんが、本場イギリスでも4歳以上を対象とした「はじめてのイラスト辞典」として人気があるようです。
語彙を増やすための方法は?【我が家の学習方法】
語彙を増やすための方法は、「丸暗記」だけではありません。
そのため、いかに楽しく学ぶかがポイントになると思います。
低年齢の子どもほど、大人と比べて「耳からのインプット能力」が優れていることも考慮すべきですね。
- かけ流しでインプット
- 絵本の読み聞かせでインプット
- 絵本の暗唱でインプット
- カード遊びでインプット
ピクチャーディクショナリー付属のCDは、プレイリストを編集して日頃のかけ流しにも活用しています。

先に紹介したロングマンのピクチャーディクショナリーは、単語だけでなく関連する歌やチャンツも同時に収録されていることが最大の魅力です。
ピクチャーディクショナリーの使いかた

はじめてロングマンのピクチャーディクショナリーを購入したのは、娘が1歳を過ぎてからのことです。
- 付属のCDをかけ流す
- 絵本のようにめくりながらCDを聞く
- 絵探しをしながら単語を覚える
- 英単語の意味の確認として使用する
- カード遊びと合わせて楽しく覚える
はじめは英語の絵本棚に並べて、いつでも取り出せるようにしておきました。
2歳を過ぎると、英語の動画で食べ物や動物・昆虫などを見た時に、自らピクチャーディクショナリーを手に取って照合するようになりました。
これは絵本の場合も同様で、親の私が特に教えたわけでもないのですが、同じものを見つけるという行為が楽しかったようですね。

そして何度も繰り返し見たり聞いたりした英単語は、カード遊びで復習したり、手作りのカードを作成したりして、確実に定着するように工夫していきました。
娘はまだ幼いですが、日本語も英語も言葉の吸収能力には驚かされる毎日です。
この貴重な時期を上手に活用して、楽しく語彙を増やせたらいいですね!

