色鮮やかなイラストと、歌やチャンツ付きのCDが魅力的なCTP絵本。
幼児英語界隈では有名なシリーズですが、我が家の英語育児にも欠かせない存在となっています。
CTP絵本は読み聞かせにも自力読みにも活用できますし、絵本1冊につき4通りの音声が収録されたCDは、かけ流し学習にも大活躍です。
そんな魅力溢れるCTP絵本の進め方とその効果を、我が家を例に詳しく紹介したいと思います。


CTP絵本とは?
CTP絵本とは、アメリカのCTP社(Creative Teaching Press)が出版する子ども向けの絵本で、日本でも英語教室や英語育児を実践するご家庭でよく活用されています。
中でもLearn To Readシリーズは、「英語を読めるようになる」「英語を読むのが楽しくなる」と評判で、英文法だけでなく幅広い知識の習得が期待できます。
CTP絵本の特徴:
- 英文の意味を推測しやすいイラスト
- CDには歌やチャンツもある
- 頻出表現を覚えやすい
- 段階的にレベルが上がっていく
- アメリカの文化や価値観に触れられる
一番有名なLearn To Readシリーズの【レベル1】【レベル2】【レベル3】は、
- Language Arts(言語)
- Math(算数)
- Social Studies(社会)
- Science(理科)
これら4つの科目に分かれており、それぞれ子どもの興味に合わせて読み進めることもできます。
引用元:ctm公式
バラエティーパック | |||
1 | 2 | Fan & Fantasy | |
10冊 | 12冊 | 12冊 | |
レベル1 | |||
1-1(全24冊) | 1-2(全24冊) | ||
Language Arts | Math | ||
Social Studies | Science | ||
レベル2 | |||
2-1(全24冊) | 2-2(全24冊) | ||
Language Arts | Math | ||
Social Studies | Science | ||
レベル3 | |||
3-1(全24冊) | 3-2(全24冊) | ||
Language Arts | Math | ||
Social Studies | Science |
絵本は単品でも購入できますが、多くの方は子どもの学習状況に応じてセットごとにまとめ買いをしているようです。
CTP絵本の付属CDが魅力的!

CTP絵本の魅力は、なんといってもオリジナルのCDでしょう。絵本のみを購入することもできますが、音声付きの方が英語学習を進める上では大変便利です。
CDの音声(4パターン) | |
歌 | 朗読 |
リピート | チャンツ |
一般的な絵本と違って、読み聞かせ(朗読音声)だけでなく、歌やチャンツも収録されているところが大きなポイントです。
英文がそのまま歌詞としてメロディーにのせられていますが、無理に当てはめたような印象は全くなく、そのクオリティーの高さには驚きを隠せません。
明るくリズミカルな曲が多いので、子どもの反応も良いですし、記憶にも残りやすいですね。
気が付けば長女は、一人でも絵本をめくるようになり、覚えた歌を嬉しそうに披露してくれるようになりました。

音声ペン(タッチペン)が便利

ctm社で販売されている専用のドットシールと音声ペン(G-Talkペン)を購入すれば、絵本の読み聞かせがとてもスムーズになります。
子どもが一人で読む時にも便利ですし、正しい発音を瞬時に確認できるのも嬉しいですね。軽量で持ちやすく、充電式なので使い勝手も抜群です。
CTP絵本の購入方法
CTP絵本は、一部Amazonでも販売されていますが、品揃えが豊富で音声ペンも購入できるのは、有限会社シィーティーエム(ctm)です。
公式ページはこちら
▼ ▼ ▼
音声ペン(G-Talkペン)は、対象の絵本とCDを購入した方のみ注文することができます(同時購入も可)。

CTP絵本は何歳から(いつから)?
CTP絵本は、レベル別・テーマ(教科)別にラインナップが豊富なので、子どもの興味と学習状況に応じて最適な絵本を見つけることができます。
とはいえ、大半の方は単品ではなく、セット購入を検討していると思いますので、いつからどのように進めていくべきか簡単にまとめてみました。
CTP絵本の対象年齢
バラエティーパック1
一般的には、メインセットである【レベル1】から少しずつ始めていくご家庭が多いと思います。ctm社の公式サイト(よくある質問)には、購入方法に関する問い合わせと回答が掲載されています。
お子様の年齢にもよりますが、
レベル1:Science「理科」、Fun& Fantasy「楽しい読み物」、Math「算数」、Social Studies「社会」の4つの分野をお子様の年齢、興味に合わせて始めてみましょう。1,2歳のお子様はFun & Fantasy「楽しい読み物]→Math「算数」→Science「理科」→Social Studies「社会」の順番ではじめてください。「楽しい読み物」の中には」歌がたくさん入っております。すぐにおぼえて真似するようになります。
0歳から2歳までは絵本をしっかり見れないのでCDをかけて音を聞かせて下さい。自然と絵本の文章がインプットされます。お母様が読む必要はありません。0歳からでも絵本がお母様と一緒に見れるお子様にはCDと絵本を一緒に見ながら聞いて下さい。
3,4歳のお子様はMath「算数」→Fun & Fantasy「楽しい読み物]→Science「理科」→Social Studies「社会」の順番ではじめてください。
引用元:有限会社ctm
その他、基礎的な内容の絵本をまとめた【バラエティーパック】も人気です。

つまり、CTP絵本は読み方を工夫すれば、0歳からでも4歳からでも楽しめるということですね。

メイン教材の【レベル1】【レベル2】【レベル3】とは別に、お手頃価格で購入できる【バラエティーパック】もあります。
こちらは10~12冊のセットで、はじめて英語を学んでみようというご家庭にはぴったりの基礎的な内容となっています。
引用元:ctm公式
バラエティーパックに関しては、ctm社のカタログに対象年齢が記載されていました。
Variety Pack 1 |
0~5歳 |
Variety Pack 2 |
3~5歳 |
Fun& Fantasy Variety Pack |
4~6歳 |
CTP絵本をはじめて購入しようという方は、まずはお試しということで【バラエティーパック1】から始め、お子様の反応を見てみるといいかもしれません。
バラエティーパックは比較的安価で入手できますし、身の回りの物をテーマに扱い、短い英文で構成されているので、【レベル1】よりも導入には適しています。
2歳からCTP絵本を導入

我が家の場合、長女が2歳の時にはじめてCTP絵本を導入しました。
それまでは、いわゆるピクチャーブック(※1)を中心に英語に親しんできましたが、娘がアルファベット(文字と音の関係性)に興味を持ち始めたことから、多読に向けた土台作りを始めようと思い立ったのです。
ピクチャーブックス |
大人が読み聞かせるための絵本。 |
アーリー・リーダーズ |
子供がはじめて自分で読む児童書。 8~16ページ程度の薄い本。 |
リーダーズ |
アーリー・リーダーズの次に読む児童書。 16~32ページ程度の本。 |
ネットで調べてみると、はじめてのアーリー・リーダーズとしてはORT(オックスフォードリーディングツリー)かCTP絵本のどちらかを所有している方が多いようでした。

ただ、娘の場合はまだ幼かったので、固定された登場人物たちのストーリー性がある読み物は早すぎると思いましたし、
1歳の頃はWORLDLIBRARY ENGLISHの歌付き絵本に夢中だったので、歌付きのCTP絵本から始めた方がしっくりくるだろうと思いました。

そしてCTP絵本に関する書籍やネット上の口コミを読み込むうちに、親である私の方が「早く始めたい!」とワクワクするようになりました。
とはいえ、どんなに魅力的な教材でも、子どもにとってそうであるとは限りません。
いきなり【レベル1】からまとめ買いするのはハイリスクかもしれないと考え、【バラエティーパック】からスタートすることにしました。
2歳半でCTP絵本を20冊以上暗唱

私の心配をよそに、長女はCTP絵本の魅力にすっかり獲り付かれてしまいました。
自らペンを握り、気が付けば何度も何度も繰り返し絵本をめくっていたのです。
家にいる時間はなるべくCDをかけ流すように意識していましたが、それを嫌がることもなく、時々鼻歌を口ずさむようにもなりました。
それから間もなくして、車内でイントロを聞いただけで歌をはっきりと歌うようになり、たった3週間で【バラエティーパック1】の歌を半分以上暗唱してしまいました。
これは間違いない!…と思った私は、すぐに【バラエティーパック2】と【レベル1】を追加購入。
歌を覚えるスピードがどんどん速くなっていき、娘が3歳になった頃には、暗唱できる絵本の数がなんと50を超えるようになりました。
※追記:4歳前に110冊暗唱

CTP絵本の進め方
CTP絵本は、1冊8~16ページのいわゆる「アーリー・リーダーズ」(子どもがはじめて自分で読む本)ですが、家庭によって様々な使い方ができるかと思います。
読み聞かせ用の絵本として

一冊が薄く、子どもが飽きる前に読み終えられるので、低年齢への読み聞かせ絵本としても活躍するでしょう。
音声ペンがあれば、発音に自信のない方でもお子様と一緒に楽しめますし、準備に手間もかからないので継続しやすくなりますね。
自力読みを始める前の土台作りに

CTP絵本は多読(自力読み)用の絵本として評判ですが、歌やチャンツを聞くことでその前の土台作りをすることにも役立ちます。
絵本をめくりながら音声を聞くだけでなく、それ以外の時間もCDをかけ流してインプットを繰り返すことで、子どもはあっという間に英文(歌)を暗唱できるようになります。
絵本の音読や暗唱も、
立派な「アウトプット」です。
暗唱した絵本でも、自分で読めたという体験は子どものやる気をアップさせてくれます。
また、写真やイラストから意味を推測したフレーズを日常生活でも使うようになるので、自然とアウトプットにもつながっているのだな、と思います。

我が家の進め方と参考書籍
CTP絵本を購入するきっかけの一つとなった『赤ちゃんからの英語レッスン』という本の中で、絵本を使った英語学習方法が紹介されていました。
子どもが英語嫌いになっては本末転倒ですし、何よりも「楽しく続けたい」という気持ちが強かったので、そのためにはどのようにすべきかを試行錯誤する毎日でした。
CD | ||
室内 | CTP絵本のCD(1枚6冊分)を、家で過ごす時間はなるべくかけ流しておく。音量は控えめで良い。 | |
車内 | CTP絵本6冊分の「歌」または「歌→チャンツ」をプレイリストに編集し、車での移動中はなるべくかけ流しておく。 | |
絵本 | ||
親子 | なるべく毎日、6冊の絵本を親子で一緒にめくる。音声ペンを使い、1冊につき「歌→復唱」の2通りの音声で楽しむ。 | |
自習 | CTP絵本と音声ペンは子どもの手の届くところに保管し、いつでも好きな時に好きな絵本を読めるようにしておく。 |
このように、CTP絵本6冊を1セットと考え、娘が暗唱するまでCDのかけ流しや絵本の読み聞かせを繰り返しました。
なぜ6冊なのか?それは、ctm社で購入したCD1枚が6冊分だったからです。

毎日のこととなれば、いかに継続しやすくするか?という点も重要になります。
余計な手間はかけずに、もともと手にしたCDをそのまま1セットとして扱った方が効率が良いと思いました。
CD(レベル1-1:国語) | |
↓ 8割程度暗唱できた! | |
CD(レベル1-1:算数) | 時々レベル1-1国語を復習 |
↓ 8割程度暗唱できた! | |
CD(レベル1-1:理科) | 時々レベル1-1算数を復習 |
もちろん、日々の様子をしっかり観察しながら「少し飽きてきたかな?」と思えば次のセットに移行したり、気分転換を兼ねて復習に取り組んだりもしましたが、
基本的には「8割以上暗唱できるか」を次のステップに進む目安としました。

CDのかけ流しは、食事の時間や室内遊びの時間など、子どものストレスにならないようにタイミングを見ながら実践しました。
CD | かけ流しに2~3時間程度。CTP絵本のCDを2~3回/日。メインで進めているCDを2回、それ時間的な余裕があれば復習用CDを1回。飽きないように、季節の歌など別のCDも1回は流します。 |
---|---|
絵本 | メインで進めている6冊を毎日1~2回読み聞かせ。音声ペン使用。 |
ただ、ドライブ中は車内で他にすることがなく、必然的にCDを聞くことに100%集中する形になります。
ですから、「つまらない!」と言われないように歌とチャンツだけまとめたプレイリストを流すようにしました。

こうしてCTP絵本を目からも耳からも楽しんでいるうちに、娘の英語力は驚くほど向上していきました。
絵本で学んだ表現を日常生活でさりげなく使うようになり、新しい絵本を読むことを心待ちにするようになったのです。
多読へとスムーズに移行するためには、本への関心が高まっていた方がやりやすいことは言うまでもありません。
また、繰り返しの表現が多いCTP絵本を読み込むことで、サイトワーズや頻出表現を自然に覚えられたことは大きなメリットだったと思います。
というわけで、
CTP絵本、とってもおすすめです!


