運筆の練習は、いつから始めるべきでしょうか?

子どもの発育発達には個人差があるので、大切なのは焦らずにそれぞれのペースを見守ってあげることだと思いますが、
書店を眺めてみると、市販の運筆ドリルは2歳以降を対象としたものが多い印象です。
運筆の練習は…
- まずは書くことに興味を持たせる
- 手先を使う遊びで土台作りを!
- 運筆ドリルは2歳から始められる
- 大切なのは毎日の積み重ね
- めいろも使って楽しく練習しよう
長女には赤ちゃんの頃からベビーコロールやドットマーカーでお絵描き(=殴り書き)を楽しませていたので、
使用する文房具を段階的に変えていくことで、抵抗なく鉛筆を持ってくれるようになりました。

地道な運筆練習のおかげもあってか、娘はドリルやプリントをどんどん進めたがるようになりました。
そこで、まずは運筆の練習に役立ったおすすめの教材や実際の進め方について、我が家を例に紹介したいと思います。


運筆練習はいつから始める?
運筆力を養うための【土台作り】は、早期から積極的に行ってきました。
文字を書く練習を始めた時に、子どもが苦手意識を持ってしまうとなかなか大変です。その後のお勉強にも支障が出てしまうかもしれません。

ですから、その前に「書くことは楽しい」と思ってもらえるよう、様々な工夫を凝らしてきました。
運筆ドリルを始めるための土台作りは0歳から

まずは「紙に筆記具を当てると、色がつく」という面白さを十分に感じて欲しいと思いました。
最近はPCやスマホなどの電子機器にメモを取る方も多いですが、子どもの前で、あえて文字を書く姿を見せることを意識していたのです。
そして、赤ちゃんが持っても安心な筆記具として、ベビーコロールを用意しました。
- はじめて使うクレヨンとして人気
- 舐めても人体に無害な素材
- 小さな手でも持ちやすい形状
- 丸洗いできるから衛生的
- 積み木のようにも楽しめる
一般的なクレヨンよりも固くて丈夫なので、0〜1歳児が雑に扱っても折れたり欠けたりすることは滅多にありません。
0歳・1歳なら、何か形を書くというよりも「トントンと叩くように点をつける」「ぐるぐる描きをする」「自由に殴り書きをする」で十分です。

点を描くことを楽しむようになったら、ドットマーカーもおすすめですね!
また、いずれ鉛筆を扱えるようになるためには、手先の器用さや手指の筋力も必要になってきます。

- 紙や粘土をちぎる
- 積み木を積む
- 紙飛行機で遊ぶ
- 洗濯ばさみで遊ぶ
- トングを使って物を移動させる
- はさみの練習をする
知育アクティビティとしては定番ですが、粘土をちぎって遊んだり、小さな積み木を積み重ねたりと、誤飲に気をつけながら手先を積極的に使うことも重視しました。
運筆ドリルの対象年齢は2歳以降

そろそろ運筆ドリルに進んでもいいかな?と思ったら、専用のドリルを購入してみましょう。
まずは鉛筆よりも、クレヨンから始めた方が難易度が低く、子どもも楽しんで取り組めると思います。
おすすめは、KUMONですね!
クレヨンを上手に扱えるようになって、「いよいよ鉛筆に挑戦!」という段階になったら、同じくKUMONの『はじめてのおけいこ』がおすすめです。
正しい鉛筆の持ち方や保護者のサポート方法なども、イラスト付きで丁寧に解説されています。
KUMON自体も、あらゆる学習ドリルのファーストステップとして『はじめてのおけいこ』から始めることを推奨しています。
個人差が大きいので焦らない!

実際に鉛筆を持たせたり、正しい持ち方に矯正しようとすると、子どもによっては難しく感じて嫌になってしまうこともあるかと思います。
そんな時は、
- 気の済むまで自由に書かせる
- 親が手を添えて一緒に書く
- 好きな色や好きなページを選ばせる
- 一度にこなさず、毎日少しずつ進める
- ご褒美シールを用意する
子どもの様子を見ながら、いかに楽しく取り組めるかを工夫してあげましょう。
同時に、鉛筆をスムーズに扱うための巧緻性や筋力が十分に備わっていないということも考えられるので、知育遊びでしっかり鍛えてあげたいですね。
娘には、2歳になってからも定期的に「洗濯バサミ遊び」をさせていました。

運筆練習におすすめの文房具は?
スムーズに運筆力を養っていくためには、使用する文房具を段階的に変化させていくことも大切なポイントです。
くもん「すくすくさんかくくれよん」

鉛筆の前に、まずはクレヨンで練習しましょう。
- 断面が三角形なので、持ちやすい
- 固くて折れにくく、手も汚れにくい
- くもんのこども鉛筆に移行しやすい
正しい鉛筆の持ち方を、クレヨンで習得するためにも最適なアイテムです。
くもん「こどもえんぴつ6B」

そして「いよいよ鉛筆!」という段階になったら、くもんの「こどもえんぴつ6B」を使用してみましょう。
- はじめての鉛筆に大人気!
- 軸が太くて握りやすい
- 正しい持ち方を習得しやすい
- 筆圧が弱くても書きやすい
運筆ドリル・ワーク・プリントのおすすめは?
運筆トレーニング用として、各社から様々なドリルが販売されていますが、我が家の場合は数冊用意し、それぞれ同時進行で取り組みました。
一般的にドリルやワークブックというのは、ページが進むにつれて難易度が増していきます。
ですから、「1冊終わってから次の1冊」ではなく、あらかじめ数冊ほど用意しておき、簡単なものを何度も練習しながら少しずつ難易度を上げていくようにしました。
また、運筆系のドリルは毎日コツコツと量をこなすことが大切です。
同じドリルをコピーして何度も使ったりするなど、工夫したいですね。
運筆練習のためのドリル

はじめての運筆ドリルとしては、先に紹介したくもんの「はじめてのおけいこ」が最適かと思いますが、次の1冊として個人的に気に入っているのが、七田式のシリーズです。
運筆練習にもなる「めいろ」ドリル

直線や曲線を書くことにある程度慣れてきたら、「めいろドリル」もおすすめです。
難易度が低く取り組みやすいのは、やっぱりくもんですね。
無料プリントを使い倒そう!

ネット上には、無料プリントもたくさん配布されています。量をこなすためには、それらを活用するのもいいですね。
運筆ドリルを2歳から始めた我が家のステップアップ法
長女は2歳から運筆ドリルに取り組み始め、2週間程度で正しい持ち方をマスターできるようになりました。
2歳になると取り組めるドリル・ワークブックが一気に増えますが、その前提として、
- 線を書けること
- ◯や×が書けること
これらのテクニックを求められることが多くなります。
ですから本格的なワークを始める前の土台作りとして、こつこつ練習しておくとスムーズに進むかと思います。
ベビーコロールでお絵描き

ベビーコロールは、生後7ヶ月の頃から使い始めました。
はじめは知育玩具の一つとして、自由にお絵描きをしたり積み木のように重ねては崩したりと、こちらから指示をすることはなく娘のやりたいように遊ばせました。
そして1歳6ヶ月になると、ベビーコロールで円と三角が描けるようになりました。
くもんの三角えんぴつで練習
その後、クレヨン→三角鉛筆へと移行しましたが、手先を使う遊びを毎日行っていた成果(?)もあり、正しい持ち方をマスターするまでほとんど時間はかかりませんでした。
- 褒めながら持ち方を矯正する
- とにかく毎日練習する
- ご褒美シールをプレゼントする
一週間も経つと、正しい持ち方で線が書けるようになり、二週間後には最初から自分で鉛筆を持てるようになりました。
そして2歳3ヶ月頃から、各社の学習ドリルやワークブック(運筆ドリル以外のドリル)を始められるようになりました。

色鉛筆以外に!「くれぴつ」「ポンキー」

もちろん「お絵描き」や「塗り絵」も楽しんで欲しいので、鉛筆だけでなく色鉛筆も用意していました。
そこで活躍してくれたのが、クレヨンと色鉛筆の良いとこ取りをしたような『くれぴつ』という商品です。
- 丸洗い・消毒できる
- 舐めても安全な素材・国内生産
- 指にフィットしやすい六角形
クレヨンのように書きやすく、色鉛筆のように仕上がるので、色鉛筆デビューの前におすすめの筆記具ですね。
その他、発色の良さに定評のある『ポンキーペンシル』も大活躍!
- 発色が良く濃く書ける
- 工作物にも書ける
- 全部が「芯」の色鉛筆
- 汚れにくく折れにくい
塗り絵を楽しめるようになった頃に、重宝した色鉛筆です。
筆圧の強い子にも、逆に弱い子にもおすすめですね!
自由に描ける「すらすらかけるクレヨン」

しっかりとした運筆力を身につけてからは、「すらすらかけるくれよん」も活用しています。
手が汚れることなく、驚くほどスラスラ書けるので、使い慣れた机や椅子がない場所でもストレスなく楽しめるのがポイントです。
というわけで、運筆練習はいかに楽しく取り組ませるかが成功の秘訣になるかと思います。
子どもの笑顔を引き出しながら、毎日こつこつと頑張りましょう!

