家庭用幼児教材として圧倒的な人気を誇る「七田式プリント」ですが、市販の「七田式・知力ドリル」とはどのような違いがあるのでしょうか?

私も実際に悩みましたが、それぞれに違った魅力や特徴があるので、どちらが合うかは使用目的や日頃の学習習慣によって左右されるのかな、と思いました。
ドリルの特徴は? |
|
プリントの特徴は? |
|
そこで今回は、ドリルとプリントの違いについて、どちらも取り組んでみた経験から、それぞれの特徴を分かりやすく紹介したいと思います。


七田式のドリルとプリントの違い
我が家の場合は七田式プリントを始める前に、運筆やはさみの練習に役立つ七田式・知力ドリルに取り組み、プリント学習前の土台作りを行っていました。

娘はもともとドリルやワークブックが大好きで、何冊買い足しても足りないという状況だったので、コスパが良くボリュームたっぷりの七田式プリントにも魅力を感じました。
ところが、そんな娘にとってもプリントの難易度は高く、時期尚早だと判断したため、潔く中断してドリルから楽しもうと思ったのです。
SNSでは七田式が提案する「2歳半~」という目安に沿ってプリントをはじめ、難なくこなしているスーパーキッズを沢山見かけますが、正直「すごい…」という感想しかありません。
あくまで個人の見解ですが、他社のドリルやワークブックと比較しても、2歳半から始める内容としてはレベルが高いと思いました。
ドリルやプリントを始める時期

七田式の知力ドリルで最も簡単なシリーズは、「2~3歳」を対象としています。
一方、七田式プリントAの場合は「2歳半~4歳」が年齢的な目安になっている他、
- 鉛筆が持てる
- 点と点を線で結べる
- 〇と×が書ける
- 大小や長短が分かる
これらをプリント開始の目安としています。
そのため、七田式のプリントを無理なく進めるためには、事前に運筆の練習を行っておいた方がいいでしょう。
また、七田式らしい良問を解きながら「×」を書く練習も含まれている『ちえ できるかな』も事前の取り組みとしておすすめしたいですね。
手先を器用にして十分な筆力を身に付けておくことも大切なので、指先を使う知育遊びやはさみの練習なども積極的に行うといいでしょう。

ドリルやプリントの進め方

七田式プリントはA~Dまで4つのレベルに分けられていますが、いずれのセットも「1日3枚15分」で、約10ヶ月で完結する内容になっています。
一方、七田式・知力ドリルの場合は1冊あたり40~44ページ前後で、進め方の目安などは特に記載されていません。
七田式プリント | ・毎日の学習習慣を身に付けられる ・バランス良く総合力が身につく |
---|---|
七田式ドリル | ・自分のペースで進められる ・興味のある分野を重点的に学べる |
そのため知力ドリルは、
- プリントを始める前のウォーミングアップ
- プリントを始める前のお試し体験
- プリントでは物足りない場合の追加教材
- プリントにはない分野の補強教材
このような活用方法があるのかな、と思います。
七田式・知力ドリルの巻末には、
「ドリルが楽しかった」「もっとやりたい」そんなお子様には、「七田式プリント」がおすすめ!…という案内があります。
10ヶ月かからずプリントを終えてしまった場合に、次のセットを始めるまでドリルを使うという方法もありますね。
ドリルやプリントへのモチベーション

七田式・知力ドリルもプリントも全ページフルカラーで、子どもが飽きずに取り組めるよう工夫されています。
- プリント720枚・解答
- 修了テスト3枚・解答
- スタンプ
- 達成表・シール
我が家の場合、ドリルでも楽しく取り組めるように、別途購入したご褒美シールやスタンプを活用しています。
ドリルやプリントの価格・コスパ

コスパの面では七田式プリントの方が優秀ですが、初期費用がかかる上に一度始めたら返品できないというプレッシャーはあります。
七田式プリント | 知力ドリル |
・税込14,300円 ・1ヶ月あたり1,430円 ・1冊換算で約476円 |
・1冊700円前後 ・1冊40~44ページ ・1日3ページずつ進めると? |
七田式・知力ドリルをプリントと同じようなペースで進めるとした場合、約2週間で1冊を終えてしまう計算になりますね。
そう考えると、「ドリルは高い」と思ってしまいますが、市販のドリル教材としては平均的なお値段です。
公式サイトには割引やポイント付与などの特典もありますが、通販サイトを上手く利用すれば、高い還元率によりお得に購入できるかもしれません。
七田式ドリルとプリント、おすすめはどっち?
これまで七田式・知力ドリルとプリントの違いについて説明してきましたが、「どちらか一方に絞りたい!」という方のために、改めてまとめておきたいと思います。
ドリルがおすすめな場合

七田式・知力ドリルは1冊700円前後で購入でき、運筆や迷路・はさみ練習といったプリントでは取り組むことのない内容までカバーしているのが特徴です。
また、プリントに比べて全体的に難易度が低く(それでも市販のドリルの中では難しい部類)、無理なく取り組めるというメリットもあります。
ドリルを選ぶなら…
- 七田式の教材を試してみたい
- 気になるテーマを選んで学びたい
- すでに通信教育などを受講している
- プリントだけでは物足りない
幼児教室や通信教育などを受講していて、「カリキュラムが組まれた10ヶ月分のプリントセットまでは必要ない」という方にもおすすめです。
七田式・知力ドリル『はさみ』を楽しむ長女
また、すでにプリントを購入済みの方でも、オプション教材として楽しめるかと思います。
プリントがおすすめな場合

七田式プリントはコスパが良く、成果につながる学習を計画的に進められるというのが最大の魅力でしょう。
プリントを選ぶなら…
- 家庭での学習習慣を身に付けたい
- プリント学習に慣れさせたい
- 学習内容はプロに任せたい
- 確実に成果を出したい
- プリント開始の目安を満たしている
ドリルの場合は親がテーマを選んだり、学習ペースを考えたりする必要がありますが、プリントの場合は教育のプロが考え抜いたプログラムに沿って進めればOKです。

プリントは確かに難しいですが、焦らずに開始するタイミングをしっかりと考慮すれば、家庭学習が充実するのは間違いなさそうです。
スモールステップで何度も繰り返し類題を解いていきますし、1日3枚ずつなので無理なく取り組めると思います。
七田式・知育ドリルとプリント体験談
娘はドリルやプリントが大好きで、毎日楽しそうに取り組んでいたので、有名な七田式のペーパーにも挑戦しようと思いました。
その時は2歳だったので、親としてはペーパーよりも事物教育を重視したいという考えがありましたし、勉強嫌いになってしまえば本末転倒です。
幼児には「簡単すぎる問題がちょうど良い」と聞きますし、プリントは後回しにして、まずは市販のドリルから始めることにしました。
七田式のドリルに取り組んだ感想

七田式プリントを始める前に、土台作りとして追加購入した知力ドリル。フルカラーで楽しく取り組める問題ばかりなので、娘にとってはゲーム感覚で楽しめたようです。
そのため、1冊を終えてから次の1冊に取り組むのではなく、まとめ買いしたドリルをそれぞれ最初のページから少しずつ進めていく…という方法で始めました。
そうすると、毎日違うテーマで学べるということで、飽きにくくなるという思わぬメリットも感じました。
七田式のプリントに取り組んだ感想

2~3歳向けの七田式・知力ドリルをすべて終えた頃には、プリントAを始めるためのしっかりとした土台が築けたように思います。
そして3歳になり、ようやくプリントAを始めることになりました。
内容としても、後半を先読みすると「まだ難しそうだな」と思うものはありましたが、400%学習(=進めていくと類題に4回出会う)により、自然と実力が身についていったように思います。
ただし、その後我が家は事物教育・タブレット学習に移行したため、七田式プリントB以降は購入していません。
七田式のドリルから始めてみよう
七田式・知力ドリルかプリントかを迷い、なかなか決めきれない場合はお試しのつもりでドリルから始めてみるといいでしょう。
プリントの場合は一番難易度の低い「A」でも、ある程度鉛筆に慣れている必要があるので、まずは運筆練習が可能なドリルに取り組んでみるといいかもしれません。

鉛筆やはさみのドリルと言っても、ただ書いたり切ったりという単純な内容ばかりではありません。
問題を解きながら線を書く練習をしたり、はさみで切ったものをパズルのように一枚の絵に完成させたり、しっかりと頭を使う内容になっています。

そしてドリルの内容に魅力を感じたら、七田式プリントの購入を検討するといいでしょう。
公式ページでは、無料お試しプリントを請求することも可能です!
七田式以外のおすすめは?

七田式・知力ドリルもプリントも、家庭教材としては非常に優秀で我が家でも大活躍ですが、「それ以外にも検討したい!」という方もいると思います。
2歳以下・難易度が低めを希望の場合
2歳からでも親子で楽しく取り組める育脳系のドリルです。
鉛筆がなくても学べますし、各ページに掲載されているコラムや解説は必読です。
はじめてペーパーに取り組むという場合には、「問題を聞いて考える」「クレヨンや鉛筆で答えを書く」という練習から始めたいですね。
ドリル系は「簡単すぎる」くらいから始めるのが良いので、対象年齢が低いものや難易度の低いものから徐々に慣らしていくといいでしょう。
同じくらいの難易度で比較したい場合
七田式の教材は、数ある幼児教材の中でも難易度が高めの印象です。
同じくらいの成果を目指しつつ、違うタイプも検討してみたい…という場合には、個人的にこぐま会の教材がおすすめです!
こぐま会のKUNOメソッドも、スモールステップで無理なく進めつつ、小学受験にまで対応しています。
ただし、先取り傾向があり読み書きも重視する七田式とは異なり、こぐま会は教科学習につながる概念を育てることを重視しています。
我が家は市販のドリル教材だけでなく、こぐま会の通信教育『モコモコゼミ』で総合力や読解力を鍛えていました。

読み・書き・計算の前に、幼児期の発達に見合った教育でしっかりとした土台を作ることができます。
幼児向け通信教育の最高峰とも称される、こぐま会のモコモコゼミ。
\無料で試せるこぐま会の通信教育/
>>今すぐ
モコモコゼミを無料体験する
年少以降は事物教育を重視し、こぐま会のおけいこカードに移行しました。

