こぐま会の『ひとりでとっくん365日』は、幼児期の基礎学習を支えてくれる優れた家庭教材です。
こぐま会の「KUNOメソッド」を自宅で実践できますし、いつから/何を/どのように進めていけばいいのかが明確になるので、幼児教室や通信教育を受講していない家庭にとって、学習の土台を築くための軸を持つことができるかもしれません。
ひとりでとっくん365日:
- 基礎から応用までの全12冊
- 幼児期の基礎学習のための教科書
- 年中11月から毎月1冊ずつづ進める
- 1日1ページのペースで進める
- 学習を深めるための解説は必読!
我が家はおうち英語(英語育児)をしていることもあり、日本語に影響がないよう、国語力を強化する方法を探ってきました。
そして小受向けの教材がその目的にマッチすることを実感し、ひとりでとっくんシリーズをベースとしながら、事物教育を意識して取り組んでいます。
というわけでこのブログでは、ひとりでとっくん365日の内容や進め方について、ユーザー目線で解説したいと思います。


ひとりでとっくん365日とは?
ひとりでとっくん365日シリーズは、「子どもの発達の順序性や教科の系統性を踏まえた学習」を家庭でも実践できるようにと開発された教材です。
ひとりでとっくん365日の内容
ひとりでとっくん365日は、小学校入試で問われている内容がすべて網羅できるように作成されています。
小学校受験と聞くと非常にハイレベルな印象がありますが、実際の問題内容は「先取り学習」を必要とするものではなく、お話を聞いて理解する力や考える力がいかに身に付いているかを問われるものが多いと感じます。
こぐま会でも、時間的な早さに価値を置く教育ではなく、小学校入学以降に始まる教科学習の土台(=6つの学習領域)を築くことを大切にしているそうです。
未測量 | 量を土台にして数概念を学ぶ。 |
---|---|
数 | 四則計算の基礎を身につける。 |
言語 | 聞く力・話す力を養う。 |
位置現象 | 視点を変えてものを見る目を養う。 |
図形 | 図形感覚を高める。 |
生活 他 | 認識能力を育てる。 |
これらすべての学習内容は、小学校入試における合格をゴールとして定めているわけではなく、小学校以降の教科学習を支える学力の基礎づくりのために欠かせない、大変意味のあるものです。
引用元:こぐま会公式
言語の分野では言葉遊びを通して日本語学習の基礎を身につけようとしますし、その他の領域でも「聞いて、理解して、表現する」という高い国語力を育てることにつながるでしょう。
01 基礎 1-Aのセット内容
- 問題(ペーパー教材)
- 設問集
- 保護者のための学習ノート
大きさ比べ/上下・前後関係の系列相対化/分類計数・5の構成・仲間集め/基本図形の模写/一音一文字・同頭音・同尾音/図形系列/具体物の記憶/理科的常識/指示の聞き取り/スピードトレーニング
1冊の問題集には、様々な領域の良問がまとめられています。
実際に解きながら関連教材や図鑑を活用することで、学びを深めることができると思います。

ひとりでとっくん365日の難易度

ひとりでとっくん365日は、小学校受験の時期を考慮すると、遅くとも年中11月頃から始めるべきと言われています。
1冊30ページ/1日1ページ/毎月1冊ずつ
ただし、発達段階には個人差がありますし、受験の予定がない家庭ではそれぞれベストなタイミングをはかって使用するのがいいでしょう。
学習の系統性と積み上げを配慮した問題集なので、いつから始めるにしても「01」の基礎編からスタートすべきと明記されています。
実際に取り組んでみると、同じ問題集でもさくさく解ける問題もあれば、難しくて時期尚早という問題もあります。
我が家ではその場その場で無理に理解させようとせず、時間を置いてから様子を見ることも大切にしてきました。
ひとりでとっくん365日の進め方
ひとりでとっくん365日は、「01」から順番に進めていきます。
問題集とは別に保護者向けの設問集も同封されているので、それに従って出題すれば大丈夫です。
保護者のための学習ノートを参考にする

設問集の他に、読み応え抜群の「指導書(保護者のための学習ノート)」もセットになっています。
指導書の内容:
- 年間学習予定表
- 思考力を育てるための分野別解説
- こぐま会の知育教材を使った練習法
- 家庭ですべき生活教育
- 入試問題の実例と分析
それぞれの問題の解説や、練習のための具体的な方法が丁寧に書かれているので、私は何度も熟読しています。
500点近いこぐま会のオリジナル知育教材を、どのように使って理解を深めればいいかが分かるので、遊びを学びに変えるためのヒントを得るためにも重宝しています。
基本的には、この指導書を見ながら問題集に取り組んでいけば間違いありません。
おけいこカードを使う
こぐま会の「おけいこカード」は、「ひとりでとっくん365日」で扱っているテーマに沿って、繰り返し練習できるように開発されたカード教材です。
ペーパー教材である「ひとりでとっくん365日」を始める前に予習として取り組んだり、理解を深めるために同時に取り組んだりするといいでしょう。

こぐま会のオリジナル知育教材を使う

こぐま会では、ペーパーよりも具体物を使った学習を推奨しています。
指導書には活用すべき知育教材の紹介もあるので、それら(あるいは類似アイテム)を使いながら積極的にトレーニングしたいですね。

こぐま会のオリジナル教材は、公式ネットショップや全国の取扱書店・Amazonなどの通販サイトで購入可能です。
単元別学習で学びを深める

単元別学習のためのペーパー教材もあります。
学習の系統性や難易度を考え、一つの学習テーマにつき30枚ずつのペーパーにまとめた全100冊!
こちらでも、【シリーズの使用は、事物体験を前提に考えられています。この問題集だけで学習することは避けてください】と注意書きがあります。
解いて終わりの問題集というよりは、学習すべき内容を理解するための参考書という位置づけで使うといいでしょう。
ひとりでとっくん365日で基礎学習を!
このように、ひとりでとっくん365日は、小学校受験の予定がない家庭でも大いに活用できる幼児向け教材です。
我が家では問題集に書き込むことをせず、知識を深めて思考力を高めるための素材として何度も繰り返し使用しています。

たとえば理科的常識の問題では、図鑑を開いたり実物で確認したりしながら、どんどん話を広げていくことができます。

以前はこぐま会が監修するモコモコゼミを受講していましたが、年少になってからは購読をやめて「ひとりでとっくん」シリーズに切り替えました。
お手頃価格で入手できますし、気になる方は是非試してみてください!

